せこ歯科ブログ
2017年02月22日
矯正のセミナーに行ってきました
2月19日、東京で矯正のセミナーを受けてきました。
今回は睡眠時無呼吸症候群のお話でした。睡眠時無呼吸症候群の症状としては、昼間に眠気がある・いびきをかく・寝ても疲労感がとれないなどがあげられます。このような症状があると昼間のパフォーマンスにも影響がでてきます。
このような症状がある方の口腔内は多くの場合、上あごの幅が狭くお口の天井が高いことがみられます。そのことで舌の位置が低くなってしまい、舌の後ろの気道が狭窄してしまいます。これがいびきに関係してきて、睡眠の質が下がってしまいます。
また、太っている方は気道周りの軟組織が肥大してしまい、気道を狭くしてしまっています。これを補うために、太った方は舌を大きくして顎の幅を大きくして下の後ろの狭窄を解除しようとしています。しかし、補いきれないため、いびきをかきやすい状態が続きます。
これを改善していくには上顎の幅を広げていくことが有効とされていますが、成人の方が急速に上あごを広げてしまうと強い痛みを感じたり、上あごの奥歯の歯周組織を痛めてしまう可能性があります。また、ゆっくり広げる方法もありますが、とても時間がかかってしまいます。
そこで、下あごを前に出すような状態でお休みになられると、舌の後ろの気道狭窄を解除することができるので、いびきをかきにくくすることができます。この装置は、医科の先生の診断書があれば保険診療で作ることができます。
もし、いびきや昼間の眠気でお困りの方がいらっしゃいましたら、一度ご相談いただければと思います。
田岡 則子