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せこ歯科ブログ

2024年04月14日
船越歯周病学研修会インプラントアドバンスコース1回目受講

 

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こんにちは。せこ歯科クリニックの福田泰久です。

4月13・14日で福岡県の船越歯科歯周病研究所が主宰する、インプラントアドバンスコースの第1回目を受講してきました。

最近では、歯を欠損した後にインプラント治療を希望される方が大変多くなってきています。

抜歯に至る原因として、虫歯・歯周病・歯牙の破折などがありますが、これらの要因によって抜歯を行った部位のほとんどで大小あれど歯槽骨(歯の植わっていた骨)の吸収が生じています。

この歯槽骨の吸収の程度が多いと、インプラント治療の難易度が上がってしまったり、そもそもインプラント治療が行えない状態になることもあります。

今回のセミナーでは、そのような歯槽骨の吸収により、骨の幅や高さの不足であったり、上顎骨の場合には上顎洞底(副鼻腔の1つ)までが近接しているなど、難症例に対応していけるようにインプラント埋入を行う部位に対して骨の量を増やしたり、埋入スペースを広げる手技をマスターしていく勉強会になります。

実際に学んだ治療の手技としては、

①ソケットプリザベーション

  →抜歯を行った直後の部位に対してそのまま自然治癒させると骨が下がりインプラント治療が困

   難になりそうな症例に対して、骨に置き換わる材料を抜歯後すぐに補填して骨の量を増やす  

   治療の方法。抜歯直後に行うGBRを応用した治療。

②GBR(骨誘導再生法)

  →骨の作りたい部位に対して骨の誘導を手助けする材料を入れて、過去に抜歯を行った部位や、

   インプラント埋入した周囲の骨の不足がある症例、天然歯でもポケット状に骨が吸収している

   症例などに骨の再生を行う治療法。

③ソケットリフト

  →上顎のインプラントの際に骨の高さが3~8㎜程度でインプラントの埋入スペースがやや少な

   い場合に局所的に上顎洞にインプラントの埋入のスペース作る上顎洞粘膜挙上させる方法で、

   通常のインプラントの埋入と比較して侵襲の少ない方法で骨造成できる利点があります。

④サイナスリフト(ラテラルウィンドウテクニック)

  →ソケットリフトでは対応できない、さらに大幅な骨造成の必要な場合に行う上顎洞底を挙上さ

   せる治療法。通常のインプラント埋入よりも侵襲が多くなるが、大幅な骨の造成ができる利

   点がある。

 

これらの治療法は以前からある方法ですが、少しづつ治療方法が確立されてきており、より骨の造成

が行いやすい材料も出てきており簡易的でかつ骨の造成が確実なってきています

今回のセミナーを主催している船越歯科では骨造成の治療を2000年くらいから行っており、各材料の

違いによる予後の変化や、それらの長期的予後なども学ぶことができました。

せこ歯科における今後の歯周病やインプラント治療も今回の学びを生かしていきたいと思います。

 

           せこ歯科クリニック  福田泰久