せこ歯科クリニック

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せこ歯科ブログ

2024年11月24日
東京でCSTPCセミナー7回目を受講してきました。

 

 

こんにちは。せこ歯科クリニックの渡部です。

11月23.24日でCSPTC一年間コースの第7回目を受講してきました。

今回はコロナ禍を経てかわったこと、わかったこと、プロフェッショナルとして大切なことをコースディレクターの先生より学びました。また、一貫して歯列の重要性より補綴治療を行う際の注意すべき点を改めて学びました。治療を行う上での治療順序として前歯部の被蓋改善をまず行い、下顎前歯部の配列より行い、上顎前歯部、その次にバーティカルストップの確立で加賀キウ臼歯部より行い、上顎臼歯部の順で行うというものでした。

1人目の発表者の先生からは出っ歯の治療として矯正治療を行ったうえでの治療の経過と評価について学びました。また、前歯部の被蓋関係は下顎前突(受け口傾向)にあること、経過による後戻りについて学びました。

2人目の発表の先生からは矯正治療を行い叢生(下の歯の乱杭歯)は治ったがそのために犬歯関係を評価することの重要性について学びました。

3人目の発表の先生からは矯正治療でできることとできないことを学びました。95点を目指せる口腔内か70点しか目指せない口腔内かを見極めることが大切と学びました。そして、95点と70点の間には顎の骨の状態を見ることの重要性を改めて気づきました。

4人目の発表の先生からは左右の臼歯部(奥歯)がなくて咬合の低下が認められる方への治療、咬合高径を上げる治療を選択したのか、それは前歯部の動揺がなかったためということを学びました。いろいろな視点を学びました。

5人目の先生からは一見、下顎前突(受け口)に見える患者さんでもセファロを用い、これだけ臼歯部が欠損しているのに上顎前突傾向にあることからもともと患者さんが持っているのは上顎前突と理解できました。また、治療は下顎の一番最後方にインプラントが埋入することをまず行うことで治療の短縮。また、最初のコンサルで抜髄してある歯牙を残すかどうかをしっかりコンサルすることで治療期間の短縮ができることを理解しました。

 

6人目の先生からは年齢と前歯部の叢生の改善をすべきか、特に下顎の犬歯間幅径を見る目が必要ということを理解しました。

7人目の先生からは受け口傾向のある患者さんで下顎前歯部を矯正すると外科矯正をする可能性から矯正せずに治すという治療方針の立て方を学びました。セットアップ模型において現存する抜歯する予定の歯牙を残しておくことの不都合を時間しました。

8人目の先生からはローアングル(噛む力が強い方)の上顎前突の矯正治療が大変困難であること、患者さんが審美を気にしていないことから矯正せずに今のガイドを大切にしていくことの大切さを学びました。

今回もハイレベルな発表、内容が続きました。

ディレクターの先生方には治療に対する改善点を細かく教えていただき、また、30年超える長期経過も見せていただき感謝しております。一つ一つ整理してせこ歯科に役立てていきます。

渡部

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2024年11月10日
愛知インプラントインスティチュート第7回目

Screenshot_20241110-205622_Gallery.jpg 歯科医師の前田です。

先日インプラントの講習会に参加してきました。4月から講習会が始まり気づけばあと2回。よりアドバンスな内容の講義を受講する事ができました。

最初に歯科理工学の先生にきていただき、インプラントの材料学および、近年の歯科医療におけるデジタル化、AI技術についての講義を受けました。インプラントはメインはチタンという金属を使用していますが、そのインプラントの表面にはより骨と接合しやすく、かつ生体内で安定するように様々な加工が各メーカーがしています。そのような表面処理が生体内にどのような反応をするのかを分かりやすく解説してもらい、知識の整理をする事ができました。また近年歯科の業界においてもデジタル化という波が進んでいます。当医院でも様々な器具、機械を用いて診療を行っていますが、今現在の最先端の技術がどこまで進んでいるのか、また研究段階ではあるが将来的にどのようなものが具現化してくるのかについて話をしていただき非常に興味深かったです。これからどんどんデジタル化は進んでいきますので、時代に乗り遅れないよう日々情報をブラッシュアップしていく必要があるなと感じました。

次にX-Guideというノーベルバイオケア社の商品の説明を聞きました。この商品は撮影した3次元のCT画像をもとに、あらかじめコンピューター上でインプラントを埋め込む位置や角度をシュミレーションし、実際に手術中に設定した場所へインプラントを埋入するようにナビゲートするソフトになります。今までレントゲン写真や口腔内の状態を術者が頭の中で構築して手術を行なっていましたが、このソフトは全てコンピューター上で画像と実際の映像を重ね合わせる事でリアルタイムに骨の内部の状況を把握する事ができます。実際に使用してみて、より正確にかつ安全にインプラント治療を進めることのできる素晴らしいソフトだと感じました。これからも様々な画期的な技術や装置が開発されていくはずなので、しっかりと有用性を評価して活用していきたいと感じました。

次にインプラントにおける骨組織のコントロール(ソケットプリザベーション、GBR)についての講義を受けました。インプラントは骨の中に埋入するので、骨の形態や厚み、幅をしっかりとコントロールし、必要に応じて、インプラント治療の前に埋入予定の骨の処置が必要となります。その基本知識から始まり様々なケースにおける症例を見せていただき、より実践的な知識、技術を学ぶ事が出来ました。

最後に口腔内カメラの実習を行いました。インプラント治療に限らず、歯科治療において口腔内写真やレントゲン写真は診断に大きく寄与します。そして規格化された口腔内写真を撮ることで比較をする事ができ、より診断および説明等にも使用できるので、患者、術者双方に大きなメリットがあることを再確認しました。

この講習会もあと1回でひとまず終わりです。普段の診療に生かしていけるよう日々努力をしていきます。

2024年10月04日
M&ASSOCIATES 矯正セミナー受講

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 せこ歯科クリニックの福田です

先週木曜日に東京で開催されたMAアソシエイツのインビザライン矯正のセミナーを受講してきました。

今回のセミナーはDEEP BITEと、前歯OPEN BITEに矯正治療について。

 

DEEP BITEとは、一般的には過蓋咬合と言われ、咬み合わせが深すぎる状態のことで奥歯を咬み合わせたときに、上の前歯が下の前歯を覆って下の前歯が見えないような咬み合わせだと過蓋咬合と判断します。下の前歯を上の前歯が2~3㎜ほど覆っているのが通常なので、それ以上に深く被さっている場合は過蓋咬合かその傾向があると言えます。

DEEP BITEの問題点は、

・咬合力によって歯牙に摩耗や修復物の脱離や破折が起きやすい。

・顎関節症になりやすい

・出っ歯になりやすい

・上の歯肉に下の前歯がかみ込んでくると、歯肉炎を起こす。

などが上げられ、

どの程度のdeep biteの傾向があるかによって治療対象の有無を判断します。

 

前歯OPEN BITEとは、奥歯を咬み合わせた時に上下前歯の間に大きな隙間があり、前歯が当たらなくなってしまっている状態のことを言います。

前歯OPEN BITEの問題点としては、

・口呼吸によって虫歯や歯周病リスクが増える

・顎関節症になりやすい

・咬合力による奥歯への負担が増える

などがあげられます。

咬合力による歯牙の摩耗はなかなか気づきにくいことですが経年的な変化で特に顕著になってきます。

DEEP BITE、OPEN BITEの方で、前歯の先端や臼歯部の咬み合わせの面が平らになっている場合は、矯正でかみ合わせの改善をする以外にも、バイトプレートを入れるなどの対策をした方がよいかもしれません。

実際にDEEP BITE、OPEN BITEを矯正治療で改善していく場合には、レントゲン撮影を行ってセファロ分析という骨格や歯列の位置関係を見るための資料採取などを行います。

そのうえで抜歯の必要性の判断や、ワイヤーを用いたマルチブラッケット矯正で行うか、マウスピースを用いたインビザライン矯正で行うかの判断を分析の結果から診断して治療方針を固めていきます。

DEEP BITE、OPEN BITE の場合には、歯の並びだけではなく骨格的な要素によって生じている不正歯列が分析から見えてきます。

もしかみ合わせや歯並び、歯の摩耗などで気になることがあればご相談をいただければと思います。

せこ歯科クリニック 福田泰久