せこ歯科ブログ
2016年05月21日
矯正のセミナーに行ってきました
5月15日、 東京で矯正のセミナーを受けてきました。
このセミナーの今年のテーマは、装置を付けていないときの16時間をいかに有効に過ごすかということに焦点が置かれています。
現在行っている取り外し式の矯正には、8時間装置をつけ残りの16時間はしっかり歯を使うことで顎の成長を促し、きれいな歯並びとよりよいお口の機能を得ることを目的としています。
よって、歯並びさえよくなればそれでよいということではなく、しっかり噛める口腔内を目指しています。
装置をきちんと使っていることはもちろん大前提となるのですが、なかなか8時間つけることは難しいようです。お子様だとだいたい8時間くらい睡眠をとられるのでその間装置を装着すれば時間的に問題はないのですが、小学校高学年くらいになってくると少し睡眠時間が短くなるので、装着時間も短くなってしまいます。
7時間くらいなら、8時間と1時間しか変わりがないから7時間くらいで大丈夫だろうと思われるかもしれませんがその1時間が結果に大きく影響を与えてしまいます。7時間くらいで毎日装着してもらうと、8時間装着した時と比べて歯の動きが悪いという印象があります。やはり連続した8時間の装着が一番装置の効果を発揮することができるようです。
飲み薬でも、決まった時間に決まった量を内服していただかないと、薬の効果を発揮することはできません。それと同じようなことが装置にとってもいえるのではないでしょうか。
矯正治療は治療期間が長かかりますし、毎日のことなので大変かと思いますが、患者様がしっかり装置を使い機能的は口腔内を獲得できるように支えていきます。
田岡 則子