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2024年02月23日
インビザラインの講習会に参加してきました。in東京3回目

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 歯科医師の前田です。

先日2月18日に講習会に参加してきました。
 
今回はインビザライン(マウスピース型矯正)についての第3回目でして、前回に引き続き様々な症例や歯並びの状態から、どのように歯を動かして治療を進めていくかの治療計画の立案のポイントを沢山学んできました。
 
かみ合わせの状態には様々なパターンがあります。上顎が出ている(出っ歯)や下顎が出ている(受け口)や、歯と歯の隙間が多い、少ないなど。それぞれの状態において治療の方針や最終ゴールの設定するポイントは変わってきます。今回は受け口の場合の治療方針の考え方をより深く学びました。下顎は上顎に比べて成長のピークが遅いので矯正治療を始める際にまだ下顎が成長する余地があるのか、その程度によって治療方針は大きく変わってきます。また矯正治療中においても前歯が強く当たりすぎてしまう、奥歯に隙間がてきてしまうなどの上体が起こりやすいためより繊細な治療が必要となります。
 
また前歯や口元の見え方や歯の動かし方に関しても学びました。歯を動かしてかみ合わせを改善するだけではなく、口元や顔貌の見え方もより理想的な治療計画となるにはどうすれば良いのか。非常に興味深い内容を深く学ぶことが出来ました。
 
矯正治療においては、抜歯の是非で大きく治療計画が変わってきます。抜歯をせずに矯正治療が出来るケースは問題ないですが、どのようなケース、顎や歯の状態の時に抜歯を検討するのか、またそのボーダーラインをどこに引くべきかをより深く学んできました。またマウスピース矯正とワイヤー矯正で抜歯をする際の治療計画の組み立て方が大きく異なります。その点もどのような治療計画でいくとよりいいのかに関しても学ぶことが出来ました。
 
マウスピース矯正に限らず矯正治療は、どのように歯が動いていくかを予測し、それを実現するためにどのような治療過程を進めるべきかを考える予測実現性を十分に念頭に置いて治療計画を立てなければならない。このことを最重要課題としてこの3日間を通じて学習をしてきました。長期に渡る治療になる矯正治療だからこそ、将来起こりうる可能性を考えていきながらより実現性の高い治療計画を立てて行く必要があるということを改めて学ぶことが出来ました。
 
今回で計3回の治療計画編は終了しまして、来月から他のテーマに沿った講習を引き続き受講していきます。今回学んだ内容を普段の診療に活かして行けるよう日々努力していきます。
                                                              前田顕範