せこ歯科ブログ
9月11日名古屋でセミナーに参加してきました。
9月11日 名古屋でセミナーに参加してきました。
今回のセミナーは咬合と全身とのかかわり合い。つまり、かみ合わせが体にどう影響するのか?ということを学びに参加しました。
CT,MRIなどの画像から、かみ合わせが悪くなると顎の関節。頚椎(首の骨)に影響をあたえる。かみ合わせも全身に影響がある。ひどい人では寝ているとき手足がしびれるなどの症状を引き起こすこともあり、日常生活の影響も出てくることを学びました。
かみ合わせが悪くなる原因が自分たちが知らず知らずに行っている癖であることも学びました。
癖にはいろいろあり、寝ている時の姿勢、頬杖、唇を引き締めるくせ、など様々であり歯並びが悪くなる原因を断定するのはとても困難であることを知りました。長い年月、そして患者さんとのコミュニケーションが取れている状態ではじめて発見できることを知りました。
かみ合わせが崩れることは僕たちが作った詰め物であったり入れ歯を壊す原因であることも理解できました。
まだ、初日が終わったところなのですが、口腔内いろいろな角度から見ることの必要性を感じることが出来ました。
講師の先生が言っていた中で心に響いた言葉は『人が生きるということは身長をすり減らしながら生きている。つまり、壊しながら生きている。』壊しながら生きている中で僕たち歯科医師がどう口腔内をコントロールしていけるか?それが問われていると感じたセミナーでした。
副院長 渡部 浩司
矯正のセミナーに行ってきました
9月11日、東京で矯正セミナーに参加してきました。
今回は、普段の習癖によって歯並びが大きく変わってきてしまうというお話でした。
歯並びを悪くしてしまう習癖には、今までお話させていただいてきた口呼吸があげられます。本来舌は上あごにべったりくっついているものです。そのことで上の奥歯を左右に押し広げようとする力が働き、そして唇や頬は歯が外に広がりすぎないように抑える働きをしています。この両方の力によって、歯はきれいに並ぶようになっています。それが、口呼吸により舌の位置が下に下がることによって、上の奥歯を広げることができなくなると上の奥歯と奥歯の間が狭くなり、それに伴い下の奥歯の歯と歯の間も狭くなってしまい、よって歯並びが悪くなってしまいます。
口呼吸と聞くと、お口をポカンと開けて息をしているというイメージをお持ちの方が多くいらっしゃると思います。でも口呼吸はそういったものではありません。皆さん口を閉じた時、舌先の位置はどこにあるでしょうか?
①上あご
②上の前歯の内側の歯茎
③上下の歯と歯の間
④下の前歯の内側の歯茎
①以外の位置なら口呼吸していると考えられ、舌の位置が下がっていると考えられます。
口呼吸は、歯並びに悪影響を与えるだけでなく、気道を狭くしてしまいます。このことがいびきや睡眠時無呼吸症候群を引き起こしたり、背中が丸まり猫背になってしまいます。
これを改善するのに簡単な方法があり、それが「あいうべ体操」といわれるものです。大きく口をあけて「あ」「い」「う」「べ」と口を動かします。できるだけ大きく口を開けましょう。「べ」のときにはしっかり舌を出しましょう。
一日30回していただくといいです。特に装置も必要でないのでためしてみてはいかがでしょうか?
田岡 則子
矯正勉強会アドバンスコース 第3回 in 明石
先週の木曜日、矯正の勉強のために明石に行ってきました。
今回のセミナーの内容でもある下顎前突治療(受け口の治療)は、治療を開始していくタイミングが
非常に大切になってきます。
他の矯正治療と異なり、場合によっては成長が止まってからでないと治療を開始できないこともあります。
これは、下顎の成長は上顎よりも遅れて成長してくるといった特徴や、
背丈の成長のスパートと同じタイミングで下顎は前方へ成長してくるといった特徴から、
早期治療が必ずしも良いと言えないこともあるのです。
年齢や身長などから、おおまかな成長の段階は予想することはできます。
しかし、個人個人の成長段階を判断していこうとしたときに、
成長期のお子さんがまだ成長するかどうかの判断がつきにくいことがあります。
その時に判断の指標になってくるのが、『手の骨格の成熟指標』 です。
手の骨は、成熟するに従って細かな骨が結合していき、大きな骨に成長していきます。
その結合の段階などを観察することで、年齢や身長よりも、より詳細な個人の成長段階
を判定することができます。
中学生や高校生くらいの成長のスパートがくる年齢の方で、矯正をしようかどうか
悩んでいる場合には、必要に応じてそのような骨格の成熟度判定を行い、
適切な時期からの矯正治療を考えていくことも必要になってきます。
歯並びや、矯正の時期でお悩みでしたら、ぜひ一度ご相談くださいね。
福田 泰久