せこ歯科ブログ
矯正のセミナーに行ってきました
9月11日、東京で矯正セミナーに参加してきました。
今回は、普段の習癖によって歯並びが大きく変わってきてしまうというお話でした。
歯並びを悪くしてしまう習癖には、今までお話させていただいてきた口呼吸があげられます。本来舌は上あごにべったりくっついているものです。そのことで上の奥歯を左右に押し広げようとする力が働き、そして唇や頬は歯が外に広がりすぎないように抑える働きをしています。この両方の力によって、歯はきれいに並ぶようになっています。それが、口呼吸により舌の位置が下に下がることによって、上の奥歯を広げることができなくなると上の奥歯と奥歯の間が狭くなり、それに伴い下の奥歯の歯と歯の間も狭くなってしまい、よって歯並びが悪くなってしまいます。
口呼吸と聞くと、お口をポカンと開けて息をしているというイメージをお持ちの方が多くいらっしゃると思います。でも口呼吸はそういったものではありません。皆さん口を閉じた時、舌先の位置はどこにあるでしょうか?
①上あご
②上の前歯の内側の歯茎
③上下の歯と歯の間
④下の前歯の内側の歯茎
①以外の位置なら口呼吸していると考えられ、舌の位置が下がっていると考えられます。
口呼吸は、歯並びに悪影響を与えるだけでなく、気道を狭くしてしまいます。このことがいびきや睡眠時無呼吸症候群を引き起こしたり、背中が丸まり猫背になってしまいます。
これを改善するのに簡単な方法があり、それが「あいうべ体操」といわれるものです。大きく口をあけて「あ」「い」「う」「べ」と口を動かします。できるだけ大きく口を開けましょう。「べ」のときにはしっかり舌を出しましょう。
一日30回していただくといいです。特に装置も必要でないのでためしてみてはいかがでしょうか?
田岡 則子