せこ歯科ブログ
矯正のセミナーに参加しました
1月15日、矯正のセミナーに参加するため東京へ行きました。
私が参加しているこのセミナーは一年ごとにテーマが決まっており、今年のテーマは矯正治療のゴールをどのように迎えていくかというものです。
矯正治療は歯並びをきれいにするというだけではなく、いかに口腔内機能を発揮できるようにしていくかということも考えていかなければなりません。そういったことを考えると、装置を使用して治療していくことに加えて普段の生活習慣も気を付けていかなくてはなりません。
今回の講義の中で出てきた現代における不正咬合の原因は食習慣です。前から言われていることですが、柔らかい食事しかしない現代人は噛む回数がとても減少しています。そのことによって顎の成長が劣成長となってしまい、歯が生えるスペースが無くなってしまって歯並びが悪くなってしまいます。
また、前歯をしっかり使って食事をしていないと顎の正常な成長が見込めません。普段診療をしていても、年齢の割には前歯が使われていないなぁと思うお子様がいらっしゃいます。そういったお子様の歯並びを見てみるとやはりガタガタしている場合が多いです。皆様が矯正治療を考えていらっしゃるわけではないので、どうすれば少しでも歯並びがよくなるかといったことについてお母様に限られた時間内で伝えるようにしています。ただ、お話をすることはできても、それを毎日実行していただくのはお子様です。しかし、お子様で歯並びを気にしていることは少なく、毎日継続して行動するのは大変なことです。そうするとおうちの方の協力が必要不可欠になってきます。毎日行動を続けていくためにお食事を作る方の工夫が大切で、噛みごたえがあるものを使ってもらう、食材は大きめに切ってもらい自分の前歯で嚙み切ってもらうようにしてもらうなど、生活内に簡単に取り入れていってもらうるようなことを紹介させていただいています。
病院で治療をうけるというと、先生がすべて治してもらうといったような感覚があるかもしれませんが、矯正治療においてはおうちでの行動がとても大切になっていきます。毎日の積み重ねがよい歯並びへつながりますので、興味のある方は声をかけてくださいね。
せこ歯科クリニック 田岡