せこ歯科ブログ
船越歯周病学研修会インプラントアドバンスコース 最終回受講
先週末の土日で、船越歯周病学研修会インプラントアドバンスコース最終回を受講してきました。
今回、このセミナーを受講したかった理由はこの最終回の「インプラント周囲炎」についての講義内容でした。
インプラントは天然歯よりも解剖学的な観点からも、口腔内の細菌に対する歯周組織の防御機能は低くはなってしまいます。
そのため、インプラント治療を行う前、そしてインプラント埋入しては行ってからも口腔内の細菌をなるべく減らしていけるようにケアを行っています。
なかなか細菌を減らすと言ってもイメージはしにくいものですが、常にこの細菌との闘いになります。
細菌さえ増えることが無ければ、虫歯や歯周病や今回のテーマのインプラント周囲炎も起きてはこないので、いかにこの細菌を減らしていけるかがポイントになります。
日々の自宅でのブラッシングや、クリニックで口腔ケアのサポートしていく事が基本的な大切なことになります。そしてケアがしにくい部位対してはケアがしやすいように治療や、詰め物や被せものを修繕していくことも合わせて大切なことになります。
例えばせっかく入れたインプラント周囲に汚れがたまりやすい詰め物があると、やはりその周囲は細菌が増えやすい環境であると言えます。するとそこから近接するインプラントの表面に細菌が付着しインプラント周囲炎を引き起こす可能性が増えることになります
なるべくは、インプラント周囲に限らず口腔内全体を見た時に、自身でのブラッシングで十分汚れが取ることができるセルフケアがしやすい環境を整えていく事も非常に大切なことだと思います。
歯磨きをしていて磨きにくいところがないか?
食べ物がたまりやすく、取れないところがないか?
など一度確認してみて、もしそのような所があれば一度相談してください。
今回インプラント周囲炎が起こったらどのように治療していき、減ってしまった骨をどのように再生させるかについて学びましたが、実際にその治療で行っていくことはクリニックでの治療と並行して
基本の口腔ケアを徹底していくことの大切さも感じました。
インプラントを長期で長持ちさせていくためには、インプラント体本体の選択から始まり、外科的術式、歯周組織の仕上がり、補綴の形態や方法などのポイントがあります。
今回のセミナーを受講して、長期的予後を実現させるためのインプラント歯周治療を一貫して学ぶことができたので、日々の診療に活かしていきます。
せこ歯科クリニック 福田泰久