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せこ歯科ブログ

2024年9月 8日
愛知インプラントインスティチュート第5回目

20240927_204518 (1).jpg 歯科医師の前田です。

先日インプラントの講習会に参加してきました。

今回は5回目という事で、まずは施設長である堀田先生のインプラント埋入手術の見学から始まりました。歯科医師になってまもない頃は上の先生の治療を見学、アシストにつきながら学ぶ機会も多かったのですが、10年以上たってなかなか他の先生の治療を見学するという機会がなかったので、今回とても多くの事を学ぶ事ができました。

まずは手術のスピードや正確さ。今回はインプラントを埋入する部位の骨が非常に狭く、また歯肉の非常に薄い症例でシビアなケースでしたが、受講生への説明を交えながら非常に正確に手術を進めておりとても感銘を受けました。またスタッフとの連携も非常に素晴らしかったです。長年の仕事パートナーとの阿吽の呼吸ともいえる連携は目を見張るものがあり、少しでも真似できる事はないかなと食いつきながら見学しました。そして何より患者さんとの信頼関係が素晴らしいです。インプラント治療は長期に渡るものなので、やはり患者さんとのコミュニケーション、信頼関係の構築が非常に大切だと改めて感じました。

そして手術を終えて絶対にクタクタのはずなのに、治療が終わってすぐに治療の経過、手順の説明を撮影していた動画を使いながら説明、講義をしていただきました。本当にすごい体力ですし受講生のことを考えてもらい大感激です。そして治療中にこういうことに注意しているとか、ここをポイントにしているなどを実際に行った手術の動画を見ながら教えていただくのは非常に為になりますし、とても実践的な内容で大変勉強になりました。

次に外部講師によるインプラント治療における解剖学の講義を受けました。インプラント治療を行う上でそれぞれの部位の解剖学的特徴や注意すべきポイントがたくさんあります。神経や血管の走行部位、筋肉の付着部位、また人それぞれ部位も異なることをきちんと頭に入れて術中も意識する必要があると改めて感じました。知識は刺激しないとどんどん忘れてしまうので、知識をさらにアップデートさせてより安心安全な治療をできるようよう日々成長していきます。

そしてインプラント治療における前歯部のテンポラリー(仮歯)作成の模型実習を行いました。インプラントにおいて特に難しいのが前歯部治療です。天然歯と比較して歯肉のコントロールが非常に難しい為、より審美的な治療が求められる上顎の前歯部はとてもシビアで繊細な治療が求められます。そしてテンポラリーの作成においてはそれぞれの歯肉の形や厚みを考えながら形態を少しずつ調整していきます。形態が良くないと歯肉の形が変わってしまったり、治りが悪くなったりしてしまいます。それぞれの患者さんの口腔内の状態に合わせてより良い治療ができるよう日々技術を磨いていきます。

この講習会も残り3回となりました。次もより実践的な内容の講義を楽しみにしつつ、今回学んだことを日々の診療に生かしていきます。