せこ歯科ブログ
矯正のセミナーに行ってきました
2月19日、東京で矯正のセミナーを受けてきました。
今回は睡眠時無呼吸症候群のお話でした。睡眠時無呼吸症候群の症状としては、昼間に眠気がある・いびきをかく・寝ても疲労感がとれないなどがあげられます。このような症状があると昼間のパフォーマンスにも影響がでてきます。
このような症状がある方の口腔内は多くの場合、上あごの幅が狭くお口の天井が高いことがみられます。そのことで舌の位置が低くなってしまい、舌の後ろの気道が狭窄してしまいます。これがいびきに関係してきて、睡眠の質が下がってしまいます。
また、太っている方は気道周りの軟組織が肥大してしまい、気道を狭くしてしまっています。これを補うために、太った方は舌を大きくして顎の幅を大きくして下の後ろの狭窄を解除しようとしています。しかし、補いきれないため、いびきをかきやすい状態が続きます。
これを改善していくには上顎の幅を広げていくことが有効とされていますが、成人の方が急速に上あごを広げてしまうと強い痛みを感じたり、上あごの奥歯の歯周組織を痛めてしまう可能性があります。また、ゆっくり広げる方法もありますが、とても時間がかかってしまいます。
そこで、下あごを前に出すような状態でお休みになられると、舌の後ろの気道狭窄を解除することができるので、いびきをかきにくくすることができます。この装置は、医科の先生の診断書があれば保険診療で作ることができます。
もし、いびきや昼間の眠気でお困りの方がいらっしゃいましたら、一度ご相談いただければと思います。
田岡 則子
明石矯正研修会Ⅱ級アドバンス
先週の木曜日は、明石矯正研修会のⅡ級アドバンスコースを受講してきました。
このコースは、ベーシックであるⅠ級を受講して、その後Ⅲ級を受講、そして今回のⅡ級の受講をしています。
そもそも、Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ級と言う呼名は、歯科医療関係者であればその意味は分かるのですが、そうでないと
単に階級分けされた名前であるように感じるかもしれません。
実は、このⅠ・Ⅱ・Ⅲ級というのは、【上顎と下顎の前後的な噛み合わせの関係】を分類した呼名なんですね。
一般的にAngleの分類と言われているものなんです。
Ⅰ級・・・標準的な位置での咬合関係
Ⅱ級・・・下顎が上顎に対して、後方に位置している咬合関係 (出っ歯のような状態)
Ⅲ級・・・下顎が上顎に対して、前方に位置している咬合関係 (受け口のような状態)
特にこの分類で重要視するのが、上下の第一大臼歯(6歳臼歯)の咬合関係を診て、
Ⅰ・Ⅱ・Ⅲ級の分類分けをしていき、その上でより細かい診断をしたうえで、
矯正治療の治療計画を考えて行きます。
やはり、標準位置であるⅠ級咬合関係で噛み合わせが確立することは非常に大切になってきます。
Ⅰ級の咬合が理想とされるのは、やはり標準的位置で奥歯が噛み合わさると前歯部や小臼歯に関しても
続いて理想的な位置で咬合しやすくなります。
しかし、6歳臼歯の咬合関係にズレが生じると、不正咬合や不正歯列の原因になってきます。
このズレが生じる原因で特に多いと感じるのが、乳臼歯の虫歯です。
乳歯列の時期に、乳歯が虫歯になり咬合が崩れると、永久歯の最初に生えてくる6歳臼歯が
本来並ぶべき位置から外れてしまい、理想であるⅠ級咬合は確立させることが困難になります。
そのため、歯並びを良くする意味でも、乳歯からの虫歯の予防は非常に大切になってきます。
せこ歯科クリニック 福田泰久
矯正のセミナーに参加しました
1月15日、矯正のセミナーに参加するため東京へ行きました。
私が参加しているこのセミナーは一年ごとにテーマが決まっており、今年のテーマは矯正治療のゴールをどのように迎えていくかというものです。
矯正治療は歯並びをきれいにするというだけではなく、いかに口腔内機能を発揮できるようにしていくかということも考えていかなければなりません。そういったことを考えると、装置を使用して治療していくことに加えて普段の生活習慣も気を付けていかなくてはなりません。
今回の講義の中で出てきた現代における不正咬合の原因は食習慣です。前から言われていることですが、柔らかい食事しかしない現代人は噛む回数がとても減少しています。そのことによって顎の成長が劣成長となってしまい、歯が生えるスペースが無くなってしまって歯並びが悪くなってしまいます。
また、前歯をしっかり使って食事をしていないと顎の正常な成長が見込めません。普段診療をしていても、年齢の割には前歯が使われていないなぁと思うお子様がいらっしゃいます。そういったお子様の歯並びを見てみるとやはりガタガタしている場合が多いです。皆様が矯正治療を考えていらっしゃるわけではないので、どうすれば少しでも歯並びがよくなるかといったことについてお母様に限られた時間内で伝えるようにしています。ただ、お話をすることはできても、それを毎日実行していただくのはお子様です。しかし、お子様で歯並びを気にしていることは少なく、毎日継続して行動するのは大変なことです。そうするとおうちの方の協力が必要不可欠になってきます。毎日行動を続けていくためにお食事を作る方の工夫が大切で、噛みごたえがあるものを使ってもらう、食材は大きめに切ってもらい自分の前歯で嚙み切ってもらうようにしてもらうなど、生活内に簡単に取り入れていってもらうるようなことを紹介させていただいています。
病院で治療をうけるというと、先生がすべて治してもらうといったような感覚があるかもしれませんが、矯正治療においてはおうちでの行動がとても大切になっていきます。毎日の積み重ねがよい歯並びへつながりますので、興味のある方は声をかけてくださいね。
せこ歯科クリニック 田岡
名古屋でセミナーを受けてきました
12月11日(日曜)名古屋にある開業医さんで、セミナーを受けてきました。
今回は、歯や歯の神経を残すにはどのような診療方法がいいのかについて講義と実習を受けてきました。虫歯になってしまった歯でお痛みがある場合、神経をとっていくのが一般的ですが、歯に直接薬をおくことで神経を残せる可能性があります。その手技についても実習で学んでまいりました。
また、折れてしまった歯、虫歯で大きくかけてしまった歯をどうすれば抜歯することなく、再び歯として機能させることができるのかについても学んできました。さらに抜歯が適応と思われる症例でも残していけるような治療方法についても説明を受けてきました。
実習では、痛くなくよく効かせることができる麻酔の打ち方をお互いに打ち合うことで練習したり、歯の神経を残すような手技を身につけてきました。
今回のセミナーの内容をドクター同士で話し合い、今後の治療にどうしたら生かしていけるかについても話し合いました。この濃いセミナー内容を診療に活かして、よりよい治療をていきょうしていきます。
ドクター一同
11月13日名古屋でセミナーを受講してきました。
皆さん、こんにちは。10月に引き続き、名古屋でかみ合わせのセミナー(5回中4回目)を受講して来ました。
全身→下顎の位置→歯並び→個々の歯の病気という順に考えるTop Down Treatment
全身←下顎の位置←歯並び←個々の歯の病気という順に考えるBottom Up treatment
双方向から考える重要性と実際の下顎の動き、顎の関節の動きに対してここの歯の動きを勉強しました。そして、僕たちが患者さんに提供している被せものを作る行程がどれだけ実際の顎の動かし方とリンクしているのかを知ることを感じました。実はごく一部でしか下顎の複雑な動きを再現していないことを理解し、それを補うためにお口のなかでの最終調整を行っているのを再度理解しました。
そしてナラティブ ベイスド メディスン(患者さんの訴えに基づいた医療)とエビデンス ベイスド メディスン(科学的根拠に基づいた医療)を両立させれる医療を提供できるように全身との関係についてより深く学べるいい機会になりました。
より質の高い医療を目指して日々研鑽していきます。
せこ歯科クリニック 渡部 浩司