せこ歯科ブログ
矯正勉強会アドバンスコース 第2回 in 明石
先週木曜日は、明石の矯正セミナーに行ってきました。
今回のアドバンスコースは受け口(下顎前突)の治療についてのセミナーです。
上の歯を支えている骨を上顎骨、下の歯を支えている骨を下顎骨と言います。
上顎骨と下顎骨では、それぞれ成長のタイミングやそのスパートは異なってきます。
歯科矯正は、歯の並びを診ていくと共に、上顎骨や下顎骨の成長の度合いや形態を診ていくことが非常に大切になってきます。
そのため矯正治療前には、歯の型どり、レントゲン撮影、顔の写真、全身の写真、など
採らせて頂いた資料をもとに診断を行います。
それぞれの歯の歪みの度合い・歯の骨の大きさの不調和・歯と骨格とのバランス
成長期の方であれば現在の成長の段階や、今後どの様な成長が予想されるのか、など
それらを総合的に判断して、矯正の方法、開始時期、治療期間等のプランニングをしていきます。
今回のセミナーの内容でもある下顎前突治療の時期は、他の矯正治療と比較して、
特に歯の骨格的なバランス、そして成長の度合いの判断が重要となります。
歯の生え変わりで歯並びが気になるお子様でも、
完全に成長が止まってから、矯正治療を開始した方が最善であることもあります。
年齢・性別・個人の成長のステージを診た上で、矯正治療を考える必要があります。
もし、歯並びのことでお悩みでしたら、是非一度相談をして下さいね。
福田泰久
矯正勉強会アドバンスコース in 明石
昨年は1年間かけて、矯正の勉強のために兵庫県の明石市の研修会に参加してきました。
そして先週からは、その研修会のアドバンスコースに参加し、一般的には受け口【下顎前突】に対する
治療の勉強をしてきました。
受け口に対する治療は30年くらい前までは、確立された治療方法はなく、歯科矯正の中でも
非常に難しい矯正治療でありました。
しかし、最近では診断基準や治療方法も確立されてきている事から、非常に患者さんにとって
負担も少なく、受け入れて頂きやすい歯科矯正治療が提案できるようになってきています。
歯列不正がある場合、何が原因でその歯列不正が生じているのか考えます。
大きく分けると3つのパターンに分けることができます。
①歯の並びが方が原因で生じている歯列不正
②骨格的な問題が原因で生じている歯列不正
③ ①と② が合わさって生じている歯列不正
今回勉強している、受け口(下顎前突)という状態は、パターン②や③のような、
骨格的問題を含んだ歯列不正であることが比較的多いことから、
矯正前に現在の状態についての分析をしっかりと行うことが非常に大切になってきます。
この事前の分析や診断に基づき、治療計画をどのように立てるかで、
矯正治療の予後を大きく左右させると思います。
今後も、安心安全でより良い笑顔を引き出せる矯正治療を行っていけるように、
日々勉強し成長していきます。
福田泰久
矯正のセミナーに参加してきました
6月19日、矯正のセミナーを受講するため、東京へ行ってきました。
最近、親御さんからよく相談を受けるのが、「この子の歯並びどうですか?」「歯がガタガタしてるのは大丈夫でしょうか?」ということです。
そのような相談を受け、お子様のお口の中を見せていただくと、大体狭窄しています。狭窄というのは字のとおりあごが狭いということです。
狭いあご(狭窄歯列といいます)とは、奥歯が生えるあごとあごの間がせまいことをいいます。これにより上あごの天井が高くなっている場合が多いです。
この狭窄歯列により前歯がガタガタしてきたり、あごの骨の成長が悪くなってしまう、ベロの位置が下になってしまうなどの状態を引き起こしてしまいます。そうするとお口で呼吸したり、出っ歯になったりとまた困った症状がでてきます。
親御さんのなかには、矯正したほうがいいのかどうか悩まれていたり、歯並びは遺伝だからどうしようもないと思われている方もいらっしゃるかもしれません。昔は遺伝に要素が大きいといわれていたのですが、今は環境によるものが大きいと言われております。
まず、矯正を考えられる前に日常生活を見直してみてはいかがでしょうか?口をあけて口呼吸を行うことはあごの成長を阻害してしまいますし、出っ歯傾向になってしまいます。また、口呼吸は免疫にも悪影響を及ぼしますので、全身のことを考えても鼻で呼吸をするようにしたほうがいいので、テレビなどを見ているときにお口が開いたままになっていないか確認してみてください。
たったこれだけのことと思われるかもいれませんが、呼吸は毎日のことなので、非常に重要なことになってきます。また、呼吸を意識しつつ矯正治療を考えたいと思われる方はご相談いただければと思います。
田岡 則子
矯正のセミナーに行ってきました
5月15日、 東京で矯正のセミナーを受けてきました。
このセミナーの今年のテーマは、装置を付けていないときの16時間をいかに有効に過ごすかということに焦点が置かれています。
現在行っている取り外し式の矯正には、8時間装置をつけ残りの16時間はしっかり歯を使うことで顎の成長を促し、きれいな歯並びとよりよいお口の機能を得ることを目的としています。
よって、歯並びさえよくなればそれでよいということではなく、しっかり噛める口腔内を目指しています。
装置をきちんと使っていることはもちろん大前提となるのですが、なかなか8時間つけることは難しいようです。お子様だとだいたい8時間くらい睡眠をとられるのでその間装置を装着すれば時間的に問題はないのですが、小学校高学年くらいになってくると少し睡眠時間が短くなるので、装着時間も短くなってしまいます。
7時間くらいなら、8時間と1時間しか変わりがないから7時間くらいで大丈夫だろうと思われるかもしれませんがその1時間が結果に大きく影響を与えてしまいます。7時間くらいで毎日装着してもらうと、8時間装着した時と比べて歯の動きが悪いという印象があります。やはり連続した8時間の装着が一番装置の効果を発揮することができるようです。
飲み薬でも、決まった時間に決まった量を内服していただかないと、薬の効果を発揮することはできません。それと同じようなことが装置にとってもいえるのではないでしょうか。
矯正治療は治療期間が長かかりますし、毎日のことなので大変かと思いますが、患者様がしっかり装置を使い機能的は口腔内を獲得できるように支えていきます。
田岡 則子
明石矯正研修会(ベーシック最終)
ゴールデンウィーク前の2日間で、明石矯正ベーシックコース最終日を受講してきました。
昨年の6月からスタートしたセミナーが今回を持って終了しました。
10か月前の自分と比べて、今回明石矯正を受講したことで、分析・診断の見方、治療の方法や
テクニックなど、非常にたくさんのことを学べました。
やはり、20年以上の臨床で矯正治療をされている下間先生は、たくさんの治療の経験から、
より良い矯正治療を行っていく上でどこに着眼点をおき治療を進めていく必要があり、
またどこにリスクが潜んでいるのか、事細かく実際のケースを元に解説して頂き、
受講生が理解しやすく実践的なことを多く伝えて頂けたと思います。
下間先生は、的確な診断や手技が大切であると伴に、
「手も速く動かせないと臨床ではダメ」ともおっしゃっていました。
今回セミナー最終日の課題に、ワイヤー曲げの試験がありました。
制限時間内でワイヤー屈曲して4つの装置を、定められたアーチの中に組込むという内容で、
曲げ終えたワイヤーは平らなテーブル上でまったくカタカタしないこと、アーチが綺麗であること、
装置の形状が性格であることなどが採点の判定基準になってきます。
どのような採点結果になるか内心ドキドキでしたが、大変上手く曲げられていると言って頂けて、
セミナー最終日を、ほっと胸をなでおろして終えることができました。
今回でベーシックコース終了になりますが、7月からアドバンスコースで勉強していくので、
今回の内容を再度総復習して、アドバンスでレベルアップしていければと思っています。
福田 泰久