せこ歯科ブログ
CiAOアライナー矯正セミナー第2回受講
先日、オンラインにてCiaoアライナー矯正セミナー第2回目を受講してきました。
Ciaoアライナー矯正セミナーを主催している高津充雄先生は以前までは従来の主流であったブラケット矯正治療をおこなっていましたが、現在ではほぼ100%インビザラインによる矯正治療を行っています。
第2回目の内容はインビザラインによるアライナー矯正の基本の治療手順やその手順の中における細かなテクニックやポイントを勉強しました。歯列矯正をおこなっていく上で歯列にスペース不足があり歯列にスペースを作らなければいけないことが多々あります。歯列にスペースを作っていくにはいくつか方法があり、
①IPR ②歯列拡大 ③抜歯 ④臼歯遠心移動
これらを組み合わせて歯列のスペース不足を解消して歯を並べていきます。
①のIPRはインビザライン矯正ではよく行う方法で、歯と歯の間を0.1~0.5mm削合してスペースを作ります。ブラケット矯正では、矯正治療最終段階でスペースを作るために歯牙削合をお行いますが、インビザライン矯正では治療前の分析段階でスペース不足量が明確になっています。ここはブラケット矯正とは大きく違うところになります。なのでインビザライン矯正では、治療進めていく中でこのIPRを行い必要なスペースを作ことが多いです。
②の歯列拡大も大なり小なり行うことが多いです。歯列全体の大きさが小さいと必然的に歯は外にでたり中に入ってしまい、歯がねじれて生えてしまったりもします。そのため歯列の半円を大きくすることで並ぶスペースを確保していく方法になります。
③ 抜歯。ブラケット矯正で大きくスペースを作るとなるとほとんどが抜歯を行うことが必要でした。インビザライン矯正でも行う症例はありますが、事前にIPR量が把握できるため、インビザライン矯正では抜歯を回避して矯正治療ができるケースが多くあります。
④臼歯遠心移動は、前歯にスペースを作るために奥歯を奥に並べるように歯牙の移動を行います。移動量は多くは取れないものの有効的に用いることも多々あります。
どの方法も利点欠点ありますが、歯や骨格的な状態から歯や周囲組織への負担の少ない最善の方法を考えながら治療を行っています。歯並びでお悩みの方はご相談ください。
せこ歯科クリニック 福田泰久
東京でCSTPCセミナー5回目を受講してきました。
こんにちは。せこ歯科クリニックの渡部です。
8月25.26日でCSPTC一年間コースの第5回目を受講してきました。
今回はデジタルデンティストリー、デジタル技術の発達とデジタルを用いた治療スピードについて学んできました。せこ歯科でも使用しているIOS口腔内スキャナーを用いることでのことについて学んできました。診断、治療ゴール、治療計画がよりスピーデーに明確ができるのでそれを活用して治療を最大限に安全に正確に治療することができるという方法を学びました。そして、いつも通りのたくさん症例を見て学びました。
1人目の発表者の先生からは今ある咬み合わせを生理的咬合とするのか、病的咬合とするのかによって得られる治療の難易度、患者さんに対するメリット、デメリットを考える必要性を感じました。
2人目の発表の先生からは患者さんの本当の願望を聞き出し、それに対する治療の必要性を考える必要を学びました。
3人目の発表の先生からはちゃんとしたゴールセッティングを行う上で患者さんが遠方である、治療回数を減らす必要性はないこと。ドクターは診断。治療に対してプロとしての責任を持ち、患者さんの都合にあわせるのがよいのではないということを学びました。
4人目の発表の先生からは上顎の歯列から抜歯することにより骨がやせる→下顎前歯と咬まなくなる可能性をがあることを学びました。。
5人目の先生からは矯正を用いた歯列改善とそれに伴う補綴治療について学びました。
6人目の先生からはすきっぱ(空隙歯列弓)、歯茎が多く見える(ばみースマイル)、顎関節症の患者さんに対する矯正をするかどうか?どうやって治すべきか?を学びました。
7人目の先生からは生理的咬合と判断した際の補綴治療についてを学びました。」
8人目の先生からは病的咬合と判断して上顎全歯を抜歯した際のインプラント治療。それをすることを伝えることのコンサルテーションのむつかしさを学びました。
9人目の先生からは外科的矯正が必要な場合はあらかじめ外科が必要なことを伝えてから患者さんを矯正歯科に紹介する必要性を学びました。
10人目の先生からは顔面の非対称から矯正の必要性があるかどうかを学びました。
今回もハイレベルな発表、内容が続きました。次の一か月で復習、自分のプレゼンの資料を作製し、しっかり内容を咀嚼して自分の力にしていきます。
ディレクターの先生方にはケースにおける改善点を細かく教えていただき、また、30年超える長期経過も見せていただき感謝しております。一つ一つ整理してせこ歯科に役立てていきます。
渡部
7/27.28とセミナーに参加してきました。
こんにちは。せこ歯科クリニックの渡部です。
7月27.28日でCSPTC一年間コースの第4回目を受講してきました。
今回は顎位のことについて学んできました。病的咬合と判断するのか、あるいは生理的咬合と判断するのかを確認し、咬頭嵌合位、中心位、筋肉位、安静位など様々な咬合のなかでどの咬合を選択し、治療咬合とするのか?を学びました。そして中心位の咬合採得の方法を学び、実際の臨床での活用方法も学びました。
そして、発表も回ってきました。トップバッターでした。
写真撮影から1週間という時間をたっぷり費やし発表を作製しました。
いろいろなインストラクターの先生より貴重な指摘をいただきました。
治療方針とそのリスク。今、現在の口腔内が病的咬合なのか?生理的咬合なのか?の判断の仕方。
ついつい口腔内写真と正常を見比べて何が主訴なのかを置いてけぼりにしていた自分に気づくことができました。ありがとうございました。自分の頭の中でどうしたらどうしたら?と構築しすぎました。実際の治療方針とリスクをご指摘いただき、大変貴重な気づきになりました。
2人目の発表の先生からは再受講の先生で骨格性2級の臼歯欠損に対して矯正からインプラントなどすべての治療が加わった素晴らしい治療成果を見せていただきました。
3人目の発表の先生からは治療ゴールセッティングの仕方と難易度の関係ということを学びました。
4人目の発表の先生からは矯正の抜歯部位の選択を学びました。。
5人目の先生からは年齢と生理的咬合との判断の関係を学びました。
6人目の先生からはCSTPCのコンセプトをわかりやすく治療経過で学べました。
7人目の先生からは診断すべきポイントと治療による予後を考える必要性を学びました。
ハイレベルな発表、内容が続くので次の一か月で復習を行いしっかり内容を咀嚼して自分の力にしていきます。
ディレクターの先生にはケースにおける改善点を細かく教えていただき、また、30年超える長期経過も見せていただき感謝しております。一つ一つ整理してせこ歯科に役立てていきます。
愛知インプラントインスティチュート第4回目
歯科医師の前田です。
先日7月20、21日と講習会に参加してきました。
今回が第4回目になりまして、内容としては外部講師による歯周病学の講義、及び放射線科の講師によるCTについての講義、そしてサージカルガイドを用いた模型実習をメインに学習してきました。
まずは歯周病学の外部講師の講義を受講しました。まず大前提として歯肉と歯との結合様式と、歯肉とインプラントの結合様式は大きく異なります。歯肉と歯との結合には歯周病の原因となる細菌から身を守る防御機構が備わっています。これが全身疾患や慢性炎症、咬合力など様々な要因でこの防御機構が崩れてしまうと、いわゆる歯周病という形で細菌感染が生じます。しかしながら歯肉とインプラントの結合様式にはその細菌に対する防御機構が非常に乏しいので、一度歯周病菌に感染してしまうと、一気に病状が悪化してしまい、またその感染に対する治療もなかなか難しいのが現状です。
そのためにも細菌感染を生じないようにすること、感染が悪化する前にしっかりとコントロールをすることがインプラントを長期保存していくためにはとても大切になってきます。自宅で行うセルフメインテナンスを軸に、それでは取りきれない細かい部位を定期的に医院にて歯科器具を用いたメインテナンスをしていく事がとても大切です。またせこ歯科クリニックにも先日エアフローという従来のものとは異なるメインテナンス方法が導入されております。インプラントに対しても非常に有効な治療実績がありますので、こちらの方法も活用しながらより良い口腔内環境を維持できるよう努めていく必要があると感じました。
次にCTに関する講義を受けました。インプラント治療において3次元のCT写真は必要不可欠です。まずインプラント治療を行う、治療計画を立案する上でインプラントを埋入予定部位の骨量、骨質を確実に把握する必要があります。また神経の位置や必要な解剖学的形態を把握する事でより安全に治療を進める事ができます。そして骨質をCT写真であらかじめ把握しておく事で、骨が硬いのか、逆に軟らかいかも事前に知る事ができ、術中のイメージを抱く事ができます。
またCTを撮影する際の数値の設定についても改めて学びました。撮影をしてより鮮明にみたい部位に合わせてレベルを設定する事で、より画像のコントラストを向上し有効な画像診断に繋がります。
そして今回から数回にかけてサージカルガイドを用いたインプラント埋入実習も始まりました。様々な種類のガイドがありますが、より正確な手術が出来るようしっかりと技術を習得していきます。
早いものでこの講習会も半分が終わりました。今までの知識をしっかりと整理するとともに、新しい技術や情報を確実に自分のものにして日々の診療に生かしていけるようこれからも精進していきます。
CiAOアライナー矯正セミナー第1回受講
今回は、Ciaoアライナー矯正のセミナーを受講しました。
Ciaoの主催をされている高津充雄先生は大阪府吹田市で開業されていて、元々はブラケット矯正治療をメインにしていたとのことでしたが、最近ではほぼすべてインビザラインによるアライナーでの矯正治療を行っています。
アライナー矯正治療とワイヤー矯正治療ではそれぞれで特性があるので、それぞれに治しやすい歯列治しにくい歯列が異なってきます。また、歯の動き方にもやはり違いがあります。
ブラケット矯正では、臼歯部はかみ合っているけれど前歯がかみ合っていない歯列、いわゆる『開咬』と言われる状態の矯正治療は難しいとされていて、臼歯部にミニスクリューのインプラントを併用するなどして、移動させる歯牙に対する固定源を作らなければならず、従来のブラケット矯正治療においては難症例に当たるものでした。
しかし、インビザライン矯正治療ではアライナーは奥歯の咬合面を覆うことによりマウスピースをはめた時のようにかみ合わせが高くなります。これが開咬の状態に対する歯列改善に非常に効果的に作用し、アライナー装着時に臼歯部の咬合が強く当たる環境下の歯牙に対して歯槽骨内で歯根移動しやすいように歯牙に適正な矯正力をかけてあげることで臼歯は骨内に沈み込む移動様式である圧下が生じて、開咬の歯列が改善されていきます。
なかなか文章表現だけではイメージしにくいですが、従来法のブラッケットでは難症例とされた開咬の状態でも1年未満で改善されるのはアライナー矯正治療をしていてすごく大きなメリットを感じます。
インビザライン矯正では、最終どのような歯列になるかもクリンチェックというシミュレーション動画をみて治療計画を見ていただけるので、治療前でもイメージがわきやすいと思います。
今回のブログ内容はインビザライン矯正の特徴のほんの一部ですが、またブログで紹介していきたいと思います。
せこ歯科クリニック 福田泰久